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駒沢公園はあのプロランナーもお気に入り
都心で人気のランニングコースといえばやはり皇居ですが、いわゆる「ガチ」なランナーからよく名前が挙がるのが「駒沢公園」です。
10周走ればハーフ、20周でフルマラソンの絶妙な距離設定
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駒沢公園はもともと1961年の東京オリンピックの際に国立競技場に次ぐ第二会場として整備された広大な公園で、「駒沢オリンピック公園」が正式名称です。広い敷地を活かして、ランニングコースとサイクリングコースがそれぞれ別々に整備されているのが特徴です。
ランニングコースは1周2.14km…と聞くとちょっと中途半端に思えるかもしれません。しかし10周すると21.4kmでハーフマラソン、20周すると42.8kmとほぼフルマラソンの距離になります。
本番の大会前に腕試し、という場合には絶妙な距離設定ですよね。あの川内優輝選手も公務員時代、休日に市民ランナーに混じって駒沢公園で練習していましたよ。
わかりやすい100mごとの距離表示
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駒沢公園のランニングコースには100mごとの距離表示があります。最近はGPS付きのランニングウォッチがあるのであまり表示を気にしていない方もいるかもしれませんが、ペース感覚を掴むのに100mごとのタイムを確認しながら走るのは効果があります。
アップダウンの少ないコース
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駒沢公園のコースは高低差10m程度とアップダウンが少なくて走りやすいコースです。かといって河川敷のように全くフラットではなく適度な上り下りがあるので、単調にならずに周回を重ねられるのが特徴です。
トイレや自販機も多数
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公園ということで皇居と異なり、コースのすぐそばにトイレや自動販売機が多数設置されています。トイレはスタート地点からランニングコースに沿って行くと「りす公園」前、「ぶた公園」前、そして一周回ってきてスタート地点手前にあります。また自販機ですが西歩道橋を渡ったところ(後で述べるサイクリングコースと合流するポイント)、トレーニングセンター前、そして売店前にあります。
長距離を走りたい方にはありがたいですね。
混んでいる時間帯は?
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休日については終日多くのランナーが走っています。特にコロナ禍の自粛期間中は多くの方が走って混雑していたのを報道で目にした方は多いのではないでしょうか。
駒沢公園はランニングコースも周辺の歩道も比較的広いため、現在ではイベントなどの時を除けば混雑していて走りにくいというほどではありません。
休日に駒沢公園に行くならこんなバッグと一緒に出かけてみてはいかがでしょうか。
ITEM
THULE Vea 21L リュックサック
外寸:31 × 24 × 50 cm
ノートパソコン収納スペースの寸法:38.5 × 26.5 × 3.1 cm
重量:1.2kg
容積:21 L
素材:ポリエステル・メランジェ、800Dナイロン
Thuleはスウェーデンのブランドです。専用のパッド付きスリップポケットにノートパソコン、タブレットを安全に収納できるだけでなくランニングシューズを展開可能な内ポケットに分離して収納できるなど、まさに休日ランナーのためのバッグですね。
平日については周辺に健康への意識が高い方が多いためか、出勤前の時間帯(6:00〜8:00頃)に比較的多くのランナーが走っていますが混雑して走りにくいほどではありません。夕方〜夜については皇居に比べて仕事帰りに走りに来る方はさほど多くないためかどこかの時間帯にランナーが集中することもないようです。
また、外灯があるためか22時や23時でも走っている方が意外に多いようです。
駒沢公園を走る時の注意点は?
駒沢公園は都内の他の公園と違い専用のランニングコースがあり快適にランニングできます。ただし、注意しなければならない点もあります。
サイクリングコースと交差するポイントは要注意!
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駒沢公園はランニングコースとサイクリングコースが分離しているのが特徴ですが、2か所だけ両者が交差するポイントがあります。まず、スタートしてからすぐにランニングコースがほぼ90度に左に曲がり直進するサイクリングコースと交差するポイントがあります。さらにその先、400mを超えた地点では再び直進するサイクリングコースを横切る形になります。特に2か所目は下り坂になっていて自転車もスピードが出ていることがあるので要注意です。
マスクはどうする?
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基本的に屋外を走っている時、周囲に人がいない場合(最低限1m)にはマスクをする必要はないとされています。ただし公園内は人が密集しているところを通ることもあるので必要に応じてマスクを付けられるように持っておいた方が良いでしょう。
ITEM
アンダーアーマー スポーツマスク
素材: ポリエステル100%(本体) ポリウレタン100%(フィルター部) ナイロン・ポリウレタン(耳部・裏地)
原産国:ベトナム
アンダーアーマーのマスクは運動時でも呼吸がしやすく快適な付け心地を実現しています。ストレッチ性のある生地と調整可能なノーズブリッジにより、顔の形にフィットし運動中の動きを妨げません。また、隙間なく装着できることで、眼鏡やサングラスの曇りも防ぎます。ケースも付属しているので外したマスクの置き場にも困りません。
マスクはちょっと…というのであればネックゲイターはいかがでしょうか。特に寒い時期には首周りの防寒にもなるのでおすすめです。
ITEM
Buff ネックゲイター
重量:約39g
素材: ポリエステル95% ポリウレタン5%
その他: UPF50+
ネックゲイターといえば元祖といえるのがスペイン生まれのBuffです。マスク代わりだけでなく防寒用に首に巻いたりヘッドバンドにしたりと一枚持っているとさまざまな使い方ができて便利ですよ。
イベント時の混雑に注意!
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駒沢公園は肉フェスやラーメンフェスなどさまざまなイベントを通年で開催します。イベントは中央広場(オリンピック記念塔があるところ)で開催されることが多いのですが、公園内全体がかなり混雑します。
ランナーに人気の大会「世田谷ハーフマラソン」などランニングコースを使ったランイベントも数多く行われているので土日祝日走られる方は開催案内について事前にwebなどでチェックしておきましょう。
また、春のお花見のシーズンは公園全体で人出が多くなるので要注意です。
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駒沢公園周辺のランニング施設は?
駒沢公園周辺のランニングステーション情報を紹介します。
※2020年11月現在の情報です。
駒沢公園のトレーニングルームならトラックも利用可能
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駒沢公園にはマシンやシャワーを完備したトレーニングルームがあり、ロッカールームに荷物を預けて外を走ることができます。時間制なので長時間利用する場合はちょっと割高ですがランニングとマシントレーニングをあわせてできるのは便利ですね。
また陸上トラックを団体の専用使用や整備日以外であれば9:00~17:00まで利用可能なのでインターバルなどをやりたい方にはおすすめです。
なお、シャワールームにシャンプーなどのアメニティ類は置かれていないので、必要な方は持参することをお忘れなく。
営業時間:7:30~21:00(土日祝)9:00~21:30(平日)
※不定休、webサイトで確認を
料金:450円(2時間:超過1時間ごとに220円)
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アフターはクラフトビールで!Running Station&Recovery cafe Grunmeal 駒沢公園
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Café Grunmealはその名の通りランナーに嬉しい栄養たっぷりの料理が味わえるカフェにランニングステーションがドッキングしたものです。ウッディなインテリアがお洒落で雰囲気のよいカフェで走った後はシャワーを浴びてすぐにオリジナルのクラフトビールで乾杯!ということも可能です。個人的にはジューシーな熟成ラムもも肉のステーキ(赤ワインソース)がビールのお供にイチオシです!
ただし、シャワーが4ブース(男性2:女性2)とやや狭いので大勢で利用するのには向きません。
住所:東京都世田谷区4丁目13−10
営業時間:8:00~22:00(土日祝)、9:00~22:00(月・火・木・金)
定休日:月曜日
料金:660円
電話:03-5787-8426
トライアスリート御用達、練習会も開催!Transit
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Transit(トランジット)はトライアスロンスクールを主催しているSunny Fishが手掛けるランニングステーションです。田園都市線の駒沢公園駅からの道すがらにあるので便利ですね。利用方法が変わっていて、店の前にある自動の券売機で中に利用するためのカードキーを購入して中に入ります。これはほぼ店舗を無人営業(!)しているためです。ここを拠点にした練習会も数多く開催されているのでランニングだけでなくトライアスロンに興味がある、という方におすすめです。こちらもグランミール同様シャワーは4ブース(男性2:女性2)なので人数が多い場合は駒沢公園のトレーニングルームの利用をおすすめします。
住所:東京都目黒区東が丘2-14-4 LMハウス TRANSIT
営業時間:6:00~21:00(土日祝)、18:00~21:30(火・水・木・金)
定休日:月曜日
料金: 600円(土日祝日)
500円(火〜金)
電話:03-6804-0042
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アクセス方法は?
駒沢公園はアクセスの良さも人気の理由です。電車やバスなど公共交通機関でも行きやすいですし、周辺に駐車場もあるのでクルマでも行けます。
電車で行くなら
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駒沢公園に行くには東急田園都市線の駒沢大学駅が最寄りとなります。「公園口 出口」を出て徒歩15分ほどでトレーニングルームに到着します。
車を使う手も
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駒沢公園には四か所の大型駐車場があり、料金は1時間200円(きりんさん駐車場:土日祝日は300円)、300円(専用駐車場)もしくは400円(第一駐車場及び第二駐車場)で利用できます。第一駐車場及び第二駐車場は料金が高いですが、最大料金(12時間まで1600円)が設定されているので長時間駐車する時はこちらを利用する方が良いでしょう。
ただし土日祝日やイベント開催日は混雑するので公共交通機関の利用をおすすめします。
駒沢公園はシリアスなランナーから初心者ランナーまで楽しく走れる!
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駒沢公園はその走りやすさからランニング関係の練習会も多く開催され、また近隣の現役大学生などの練習に使われることからシリアスなランナーが多く走っています。そういった速いランナーの走りを間近で見られるとこちらも良い刺激になります。
それとは逆に健康維持を目的にのんびりと風景を眺めながらのジョグを楽しんでいる方も多く見受けられます。皇居だと遅いペースの方も必死な様子で走っていることが多いのに比べて駒沢では笑顔で走っている方が多いように思うのは私だけでしょうか。
速いランナーからゆっくり派までそれぞれ楽しめるところが駒沢公園の魅力です。速いランナーが多そうだから、と気後れしているならちょっともったいない話です。周辺にはおしゃれなお店も多いので走った後も楽しめる駒沢公園、次の週末にでもぜひ一度走ってみてはいかがでしょうか。