アシックスの「メタスピードエッジ」を徹底レビュー!ピッチ走法向きのレース用ランニングシューズ

アシックスの新作厚底カーボンシューズ、「メタスピードエッジ」を紹介します。メタスピードエッジはメタスピードスカイとの2足展開で走り方に合わせて選ぶシューズです。アシックスで最も優れたレース用シューズとして、サブ2.5~3のエリートランナー向けに開発されました。メタスピードスカイやナイキの厚底シューズとも比較しながら、靴の特徴を解説してきます。

記事の目次

  • カーボンプレート搭載の厚底レーシングシューズがアシックスから登場!
  • メタスピードエッジはずばり安定感抜群の高速レーシングシューズ!
  • 実際はどうなの?メタスピードエッジの使用感を検証!
  • メタスピード「スカイ」と「エッジ」の違いは厚さにある
  • メタスピードエッジとヴェイパーフライNEXT%ではどこが違う?
  • メタスピードエッジで自己ベストの走りを目指そう!

アイキャッチ画像出典:facebook/asics

カーボンプレート搭載の厚底レーシングシューズがアシックスから登場!

 

出典:Amazon

2021年にアシックスから待望のカーボンプレート搭載の厚底シューズ、「メタスピードエッジ」が登場しました。

サブ2.5~3をターゲットにした高速レーシングシューズで、ナイキ1強の時代からアシックスが割って入るような高性能のシューズになっています。

そんな「メタスピードエッジ」と先に発売された「メタスピードスカイ」、ナイキのヴェイパーフライネクスト%と比較しながら、その特徴を解説していきます。

メタスピードエッジはずばり安定感抜群の高速レーシングシューズ!

出典:Amazon

メタスピードエッジの強みはなんといっても安定感にあります。

レース後半でフォームが崩れてきても、ブレずに安定した走りができるのが最大の強みです。

そんなメタスピードエッジについて実際に履いた感想を踏まえて紹介していきます。

メタスピードエッジの全体的な特徴

出典:Amazon

メタスピードエッジはサンライズレッドの鮮やかなカラーとデザインが目を引き、アシックスらしいとにかくカッコいい見た目をしています。

エッジは機能面では軽さや反発性よりも、安定感が売りのシューズだと感じました。

もちろんどのサイズでも200gを切る軽量性とカーボンプレートとFFミッドソールによるクッション&反発性はアシックス史上最高のシューズです。

またターサーやソーティーなど、これまでのアシックスのスピードモデルにクッション性が追加されたようなイメージを持ちました。

ミッドソール/FF BLAST TURBO

出典:Amazon

メタスピードシリーズは、厚みのあるミッドソールにFF(FLYTEFOAM) BLAST TURBOが使用されています。

FF BLAST TURBOはアシックス史上最高の軽量性と反発性を兼ね備えた素材になっています。

実際に履いてみると、モチモチとした感触でクッション性も十分にあります。

もちろんカーボンプレートも搭載しているので、高い反発性で着地のエネルギーを推進力に変えてくれます。

またミッドソールの厚みだけでなく幅も広くなっているため、接地の安定感をさらに高めてくれるのも特徴です。

アウトソール/ASICS GRIP

出典:Amazon

アウトソールにはASICS GRIPというラバーが使用されています。

ラバーなので雨の日のロードでもすべりにくく、地面をしっかりとらえてくれます。

さらにターサーやソーティーシリーズに使われていた突起状のグリップがなく、取れたり削れたりしてなくなることがなく、耐久性も上がっています

 

 

また見た目からも分かる通り、一部はミッドソールがむき出しでアウトソールがない部分があります。

必要な箇所だけにアウトソールを配置することで軽量化に一役買っています。

アッパー

出典:Amazon

アッパーには軽くて通気性のよいエンジニアードメッシュを使用しています。

締め付けるような感じはあまり強くなく、アシックスのレースタイプのシューズのなかでは、ややゆとりがあるように感じました。

特にこのメッシュは窮屈感がなく、通気性が抜群でムレにくいため、レース後半でも快適に走れるでしょう。

実際はどうなの?メタスピードエッジの使用感を検証!

ミッドソールやアッパーなどシューズのパーツや素材について見ていきました。

次は、実際に履いてみてメタスピードエッジの履き心地や走りやすさを検証してみました。

シューズのサイズ感

出典:Amazon

メタスピードエッジは前足部にゆとりがあり、窮屈感はあまり感じませんでした。

これまでのアシックスのレーシングシューズと同じようなサイズ感で問題ないでしょう。

筆者はアシックスは25.5cmをベースに履いていて、エッジでも同様に25.5がぴったりでした。

 

ですが、実際に履いた他の人の声からは、1サイズ大きいものがいいという声もありました。

そのため幅広や甲高の人はワイドサイズか1サイズ大きいものを選ぶのも検討してみましょう。

とにかく軽さを感じる

出典:PIXTA

まず靴を持って、見た目以上の軽さに驚きました。

そして実際に履いてみると、履いている感覚がないほどの軽さにまた驚かされました。

 

重量は200gを大幅に下回り、厚底とは思えないような軽量性です。

実際に走ってみると軽いけれどクッション感はしっかりと感じられます。

これまでのアシックスの薄底シューズに似た走行感覚

出典:Amazon

メタスピードエッジは自然と脚が前に進むような、いわゆる厚底シューズ特有のライド感はあまり感じません。

それは前足部の傾斜がゆるく、カクっと前に転がるように進むような形状をしていないためです。

 

そのためかかとから中足部にかけて接地をしてスムーズな体重移動がしやすいシューズです。

 

自然と前に進むようなシューズではないという点では、走りの感覚としてこれまでのアシックスの薄底シューズに似た感覚です。

要するにメタスピードエッジは、跳ねてバネのように進むようなシューズではなく、スムーズな体重移動でスピーディーに進んでいくイメージを持ちました。

メタスピード「スカイ」と「エッジ」の違いは厚さにある

筆者作成:上Amazon/下Amazon

アシックスから発売されているレース用ランニングシューズ、メタスピード「スカイ」と「エッジ」について比較していきます。

この2足はミッドソールやアウトソールなども同じ素材を使っていて、違いはほとんどありません。

ですが、なかでも大きな違いはストライドとピッチのどちらの走り方に適しているかということと、ミッドソールの厚さにあります。

メタスピードスカイはストライド走法に適している

出典:Amazon

メタスピードスカイはストライド走法の人がよりストライドを伸ばすのに向いているシューズです。

 

ストライド走法は歩幅を広くして跳ぶような海外の大型の選手がしている走り方です。

ストライド走法の欠点として脚の筋力がないと故障の原因になり、慣れるには難しいと言われています。

 

メタスピードスカイで実際に走ってみると、バネ感が強く勝手に前に進んでいくような走行感を味わえます。

 

そして跳ねるような動きから確かにストライドが伸び、ぐんぐんと進む感覚が得られます。

メタスピードエッジはピッチ走法に適している

出典:Amazon

メタスピードエッジはスカイとは反対に、ピッチ走法に適しているシューズです。

ピッチ走法は脚の回転数を上げて走り、1分間に180回以上の歩数で走ることをいいます。

 

そのため跳ねて前に進むよりは、スムーズな足運びで脚の回転を上げていくことが重要です。

そのピッチを上げつつストライドも維持しやすいのが、このメタスピードエッジです。

最大の違いはミッドソールの厚さ!

筆者作成:上Amazon/下Amazon

この2種類のメタスピードの最大の違いはミッドソールの厚さにあります。

 

スカイはドロップ5mm

(踵部分: 33mm、前足部:28mm)

エッジはドロップ8mm

(踵部分: 29mm、前足部:21mm)

 

2足を比較すると、ミッドソールの厚さがつま先部分で約1cm違います。

 

そのためクッション性や反発性はスカイの方が高くなっています。

 

ドロップ 踵部分 前足部
スカイ 5mm 33mm 28mm
エッジ 8mm 29mm 21mm

 

 

表にあるとおり、スカイは踵と前足部の厚みの違いは5mmで、ほぼフラットに近い厚みになっています。

また踵部分の厚さが33mmあり厚底シューズというだけの厚みがあります。

 

そしてつま先部分のカーブの構造が急なため、カクっと転ぶように進む感覚を得られるのが特徴です。

 

エッジはつま先部分のカーブがゆるく、靴に走らされるような感覚は少なく、コントロールがしやすいです。

結局「スカイ」と「エッジ」どっちを選べばいいの?

出典:PIXTA

個人的な意見としては、マラソンならエッジ一択スカイは10kmやハーフで使用したいシューズだと感じました。

 

スカイはスピードが本当に出しやすく、楽にベストタイムを出せるポテンシャルがあります。

ですがフルマラソンを走るとなると、安定して力を出せるエッジを選ぶのがいいとベストです。

メタスピードエッジとヴェイパーフライNEXT%ではどこが違う?

ナイキのヴェイパーフライは厚底カーボンシューズの王道ですが、どんなところが違うのでしょうか。大きな違いはその安定性と推進力にあります。

安定感はメタスピードエッジの方が良い

出典:Amazon

どこで接地をしても前への推進力に変える安定性の高さは、メタスピードエッジのほうが優れています。

ヴェイパーは過去のナイキの厚底シューズのなかではトップの安定感があるが、それ以上の安定性があるように感じました。

推進力はヴェイパーフライNEXT%の方が良い

推進力はヴェイパーのカーボンプレートとミッドソールが生み出す反発性に軍配が上がります。

 

ただ走ってみた感覚での違いがある程度で、実際にはそこまで大きな違いはありません。

クッション性の好みの問題もあるので実際に履き比べてみるのがオススメです。

メタスピードエッジで自己ベストの走りを目指そう!

出典:PIXTA

メタスピードエッジは超軽量で高反発のミッドソール通気性抜群のアッパーで快適な走りを実現できます。

 

とても扱いやすいカーボンシューズで、マラソンにはぜひこのシューズで走りたいと思うほどオススメできる一足です。

 

薄底派も厚底派でも1度走ってみて、走りやすさやスピードの上げやすさを実感してほしいです。

 

レース用のシューズを探している人は、ぜひともメタスピードエッジで自己ベスト更新を目指してください。

 

アシックス メタスピードエッジ

ITEM
アシックス メタスピードエッジ【メンズ】
●サイズ:25.0cm〜30.0cm
●重量:188g(27.0cm)
●カラー:レッド
ITEM
アシックス メタスピードエッジ【レディース】
●サイズ:23.0cm〜25.5cm
●重量:約160g(24.5cm)
●カラー:レッド

アシックス メタスピードスカイ

ITEM
アシックス メタスピードスカイ【メンズ】
●サイズ:25.0cm〜30.0cm
●重量:199g(27.0cm)
●カラー:レッド
ITEM
アシックス メタスピードスカイ【レディース】
●サイズ:22.5cm〜26.0cm
●重量:165g(24cm)
●カラー:レッド

ナイキ ヴェイパーフライNEXT%2

ITEM
ナイキ ヴェイパーフライ NEXT% 2
●サイズ:22.0cm〜30.0cm
●重量:178g(25.5cm)
●カラー:オーロラグリーン、レッド、ホワイト

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ゴエ
ゴエ

メガネライターのゴエです。中学高校と陸上一筋で800m~5000m、競歩など幅広くしていました。ランニングシューズの特徴やメニューの考案が趣味です。「楽しく快適にケガなく走ること」をモットーに食事や睡眠に気をつけた生活と適度なストレッチや筋トレを軸にしたランニングをしています。楽しく快適なランニングライフにするための情報をお届けしていきます。