HOKA ONE ONEの新作スピードシューズ「MACH 4(マッハ 4)」を徹底レビュー

厚底ミッドソールというアイデンティティをベースに、革新的なシューズを生み出してきたHOKA ONE ONE(ホカ オネオネ)。2021年春夏の新作として高感度なランナーから注目を集めているMACH 4(マッハ 4)って、気にはなっているけど実際の所どうなのよ?そんな疑問を解決すべく、年間何十足ものシューズを試している筆者が、実際に履いて走ってみました!

記事の目次

  • MACH 4は、ズバリ「脚に優しいスピードシューズ」
  • サイズ感はどう?
  • 【実走レビュー】ペースを分けて走ってみた
  • 結論!どんな走りにオススメ?

アイキャッチ画像撮影:結城美冬

厚底ミッドソールという軸をベースに、ランニングシーンのみならず、その高いデザイン性からストリートでもその存在感を高めているホカ オネオネ(以下ホカ)。ベストセラーのBONDI(ボンダイ )やCLIFTON(クリフトン)、速さとクッショニングの両立で支持を得るRINCON(リンコン)など、数々の人気モデルを抱える同ブランドがリリースした新たなスピードモデルが「MACH 4(マッハ 4)」です。カーボン入りモデル、CARBON X 2(カーボン X 2)における進化のノウハウを活用して誕生したとされる本作ですが、どんな走りに向いているのでしょう?年間何十足ものシューズを試し、トラックレースから100マイルレースまでを走る筆者が、実際に履いて走ってみました。

MACH 4は、ズバリ「脚に優しいスピードシューズ」

昨今のランニングシーンにおいて、スピードモデルと言えばカーボン入りが主流になっていますよね。しかし、本作は同じスピードモデルと言っても、そのアプローチの仕方が全く異なっています。端的に言うと、カーボン入りのように“走らされる”感覚ではなく、“より優しく前に押し出してくれる”印象。ではどのようなディテールにより、その機能を実現しているのでしょうか。

ホカ独自のテクノロジー「PROFLY™クッショニング」

ソールサイドのわかりやすい画像

撮影:鈴木すず

厚みがあって柔らかくも高い反発性を生み出しているのは、ホカが開発した「PROFLY™クッショニング」を採用したミッドソール。この独自のテクノロジーが、程良い弾力と厚さを持ったヒール部分と、ある程度の硬さを持たせたフォア部分を実現し、推進力がありつつも自然で快適な走りを叶えてくれるのです。

通気性がありながらも足に無駄なくフィットするアッパー

アッパーの画像

撮影:鈴木すず

アッパーにはエンジニアードメッシュ素材を使用。エンジニアードメッシュとは、一枚の生地の中で編み方を変える手法。具体的に言うと、柔軟に動かしたい部分や通気性の必要な部分は緩く、そしてしっかりとしたサポートが必要な部位は密に編み込んでいるのです。これにより、足の部分によって最適な通気性、フィッティング性、サポート性を実現しています。

アキレス腱を優しくホールドするプルタブ構造と二股に別れたヒール

履き口とヒールの画像

撮影:鈴木すず

履き口の踵部分には、アッパーと一体型のプルタブ(履き口後ろの指をひっかける部分)を採用し、アキレス腱を優しく包み込んでくれます。また、二股に分かれたヒール部分は、着地時の安定性をサポートし、同時に軽量化も図っています。

柔らかく弾力性のあるアウトソール

アウトソールの画像

撮影:鈴木すず

アウトソールにはゴム加工を施したEVA素材(軽量で柔らかく、弾力性がある合成樹脂)を搭載。このアウトソールが、シューズの耐久性を高めつつも接地時の衝撃を軽減し、より反発性の高いクッションを提供しているのです。

スムーズな蹴り出しをアシストするメタロッカー構造

メタロッカーがわかるサイドカットの画像

撮影:鈴木すず

メタロッカー構造とは、揺りかごのように爪先と踵部分を滑らかに削ぎ落としたソールの形状。この独自のソールが接地時に足を守り、同時に転がるように前への推進力をサポートしてくれるのです。

232gという軽量性がスピードランをアシスト

軽そうに見える画像

ランニングは体重を自らの脚で運ぶスポーツ。そうである以上、軽量性というのはランニングシューズにとても重要です。そしてMACH 4の重量は232g(27cm片方)。この数字はホカのラインアップの中ではROCKET Xの210g、RINCON 2の218gに次ぐ軽さになります。参考までに記載すると、定番モデルCLIFTON 7は247gです。

サイズ感はどう?

通常のホカと大差無く感じ、CLIFTONやBONDI、RINCONが28cmの筆者(足幅:E/指先:ギリシャ型/甲の高さ:標準)はいつも通りの28cmで問題ありませんでした。ちなみにホカはやや大きめのサイズ感なので、ナイキやサロモン、ブルックスは28.5cmを履いています。

【実走レビュー】ペースを分けて走ってみた

では、実際に走ってみた感覚はどうなのでしょう。本作はCARBON X 2よりもより幅広いランナー向けたスピードモデルとの事。そこで今回は、フルマラソンサブ4、サブ3.5、サブと3段階のペースに分けて5kmずつ走ってみました。

サブ4ペース(5:41/km)

走っているイメージ画像

サブ4ペースでヒールストライクの走りをしてみたところ、柔らかなソールが快適な着地を感じさせてくれるものの、大きな推進力を感じる事はありませんでした。ただCLIFTONよりも軽く、またソールの沈み込みが少ないので、よりスピードは出しやすいかなと言った印象です。

サブ3.5ペース(4:58/km)

より速く走っているような画像

撮影:結城美冬

少しペースを上げてみると、接地面がミッド(前足)気味になるせいか、モチっとした反発性を感じる事が出来ました。RINCONに安定性と反発性を持たせたようなイメージと言えば分かりやすいでしょうか。「RINCONは軽くて速く走れるけれど、フルで最後まで脚が持つかちょっと心配」というランナーにフィットしそうです。

サブ3ペース(4:15/km)

もっと速く走っているような画像

撮影:結城美冬

最後に、市民ランナーのトップ層と言われるサブ3ペースをフォアフットで走ってみると、転がるような推進力を感じる事が出来ました。とは言うものの、カーボン入りシューズのようなポンッポンッと前に弾かれる反発性があるというよりも、より自然に自分でコントロール出来るような感覚です。このペースをラクに走れるランナーが、より安定した走りをしたい時にはマッチするかもしれません。

 

しかしながら、サブ3をターゲットにするランナーにとっては、カーボン入りシューズと比べるとちょっと推進力が物足りないかも知れません。

結論!どんな走りにオススメ?

走り終わった後のイメージ着用画像

撮影:結城美冬

本作は高反発のスピードモデルとされていますが、筆者としては、速さだけを追求しているというより、自分にとって安定した走りが出来るペースを、より自然に速く走る事をサポートしてくれるシューズと言った印象を受けました。具体的に言うと、フルマラソンPB3時間17分の筆者が次のレースでPB更新を狙う時には、おそらくカーボン入りを履くと思います。しかし失敗できない時、例えば3時間30分のペーサーをする時には大いに頼れる一足になる事でしょう。また、ちょっと速めに走りたいペース走の時にも良さそうです。

 

いずれにせよ、CLIFTONよりも速く、RINCONよりも安定した走りを叶えるノーカーボンシューズとして、ホカがまた新しい選択肢を幅広いレベルのランナーに提示してくれた事は間違い無さそうです。

 

〈商品詳細〉

商品名:MACH 4(マッハ 4)

価格:17,600円(税込)

重量:232g(27cm)

オフセット:5mm

サイズ:MEN/25.0〜30cm、WOMEN/22.0〜25.0cm
カラー展開:3カラー

HOKA ONE ONE オフィシャルサイト

 

ITEM
HOKA ONE ONE / MACH 4【メンズ】
ITEM
HOKA ONE ONE / MACH 4【レディース】
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鈴木すず

猫と酒と鰻が好きなゆるふわランナーです。 フルマラソンPBは3時間17分34秒(2020勝田全国マラソン) 他、2018沖縄100Kウルトラマラソン、2019奥久慈トレイルレース、2019信越五岳トレイルレース110km、2019THE NORTH FACE 100 HONG KONGなど完走。ゆるっとふわっと、ロードからトレイルまで、ランニングの楽しさをお伝え出来ればと思います。