いつまで使える?ランニングシューズの寿命と長持ちさせる方法を解説

ランニングをする上で最も重要なアイテムであるシューズ。まだ履けると思っていても、実はすでに寿命を過ぎているかもしれません。この記事では、ランニングに使用する靴の寿命を判断するポイントと長く愛用する為の方法を詳しく解説します。

記事の目次

  • 寿命を判断する6つのポイント
  • 寿命を過ぎたシューズに潜む3つのリスク
  • 今からでも遅くない!寿命を延ばす4つの方法
  • ランニングシューズは適切なタイミングで買い替えよう

アイキャッチ画像出典:PIXTA

寿命を判断する6つのポイント

ランニングシューズの寿命を見極めるには、様々な要素から判断することが必要です。
次の6つのポイントを基準に、自分のシューズの状況をチェックしてみましょう。

1. 総走行距離

ランニングシューズの使用期間をイメージさせる画像

出典:PIXTA

一般的には走行距離が「500km〜700km」に達したら買い替えをしたほうが良いと言われています。ただし、ランニングフォームや走る頻度、練習強度、天候にも影響を受けるので、あくまで目安として考えるといいでしょう。

 

また、上級者向けのレース用シューズは300〜400kmで寿命と言われており、走行距離による寿命の目安はシューズの特性やメーカーの違いによっても差が出てきます。

2. アウトソール(本底)の劣化

ランニングシューズ アウトソール

撮影:RUN HACK編集部

アウトソールは靴底の中で地面に直接触れる部分で、グリップの役割を果たします。アウトソールは接地の度にすり減っていく消耗部分です。目に見えてチェックしやすいポイントなので、よく観察してみましょう。内側の層まで見えるほどすり減っていると、グリップ力だけでなくクッション性も低下してしまうので、買い替えを検討したほうがいいでしょう。

 

また、アウトソールを見ると自分の走り方のクセを知ることができます。すり減る箇所や左右差をチェックすることで、ランニングフォームの改善点が見つかることもあるので、寿命チェックと併せて確認してみましょう。

3. ミッドソール(中板)の劣化

ランニングシューズ ミッドソール

撮影:RUN HACK編集部

ミッドソールはアウトソールと中敷きの間の部分で、衝撃を吸収する役割を担います。内側にあるのでなかなか確認しにくい箇所ですが、わかりやすい寿命の判断方法は、ミッドソール側面のシワです。ミッドソールに使用される素材はメーカーによって様々ですが、ミッドソールが消耗して潰れてくると側面にシワが出てきます。シワが現れたら買い替えのサインと考えてください。

 

ただし、写真のようにデザインによってシワが判断しにくいシューズも多いです。その場合は、走っていてクッション性に変化がないか意識するようにしましょう。クッション性が低下してくると足への負担が大きくなります。ランニング後に足に痛みを伴うような違和感を感じる場合は、ミッドソールの劣化に原因があるかもしれません。

4. アッパー(足の甲を覆う部分)の劣化

ランニングシューズ アッパー

撮影:RUN HACK編集部

アウトソールとともににわかりやすい判断基準が、アッパーの劣化です。つま先部分やアッパーとソールのつなぎ目が裂けたり、履き口部分が破れたりしたら、買い替えの時期と考えましょう。

 

一部が破れただけであれば、靴の修理専門店などで直せる場合もあります。しかし、通常のランニングで破れるほど履き込んでいるのであれば、その他の部分も劣化している可能性が高いです。他の寿命チェックポイントとも併せて総合的に判断しましょう。

5. 全体の歪み

全体の歪みが発生したランニングシューズ

撮影:RUN HACK編集部

アウトソールのすり減りやミッドソールの消耗が進むと、シューズ全体に歪みが生じることがあります。シューズを置いてみて、左右のバランスがおかしかったり、どちらかに傾いていたりする場合は、ソールの劣化が進んでいるかもしれません。

 

ただし、全体の歪みはソールの消耗だけでなく個人の走り方の特性やクセによっても生じます。この場合はシューズの寿命ではないかもしれませんが、歪んだシューズで走り続けることは、効率的な走りができないだけでなく、身体への負担にもなります。シューズの変化を観察して自分の走り方を見直すきっかけにしてみましょう。

6. 経年劣化

シューズのソールには、ポリウレタンやゴム等の素材が使われており、未使用の状態でも3~4年経てば劣化すると言われています。お気に入りのシューズをストックしておきたい場合は、保管年月に注意が必要です。

寿命を過ぎたシューズに潜む3つのリスク

寿命を過ぎてしまったシューズでランニングを続けると一体どうなってしまうのでしょうか。本来の機能が損なわれたシューズが抱えるリスクについて解説します。

1. 安定性の低下

ランニングをする人の足下

出典:PIXTA

アウトソールがすり減りグリップ力が低下すると、接地時に蹴り出す力が路面にうまく伝わらない為、本来の効率的な走りが損なわれてしまいます。また、滑りやすくなるので足に余計な力が入り、筋肉を痛めやすい状態になります。

2. 身体への負担が増大

ランニングで膝を痛めた女性

出典:PIXTA

ミッドソールの劣化が進むと本来シューズが持っている衝撃を吸収する機能が損なわれ、通常よりも疲労が蓄積しやすくなってしまいます。また、ふくらはぎや膝への負担も大きくなり、故障につながりやすい状態で走り続けることになります。

3. ソール剥がれによる転倒事故も?

経年劣化が進むと、シューズのソールが剥がれたり崩れたりすることがあります。これはソールに使用されているポリウレタン等の化学物質が、水と反応することによって起こる加水分解という現象です。

 

もし、ランニング中に発生してしまったら、転倒して大きな事故になる可能性もあります。保管状況によっては製造から3年程度で加水分解が始まる場合もあるので、購入から年月が経過したシューズの状態は入念に確認しましょう。

今からでも遅くない!寿命を延ばす4つの方法

シューズの使い方や管理の仕方を意識することで、シューズが本来持っている機能を長持ちさせることができます。少しでも寿命を延ばす為に、簡単にできる4つの方法を紹介します。

1. 正しい履き方を意識する

靴紐を結ぶ女性

出典:PIXTA

シューズを脱ぎ履きするとき、靴紐を結んだまま行っていませんか?靴紐を解いていないと、かかとを潰してしまったり、過度な力がかかったりして、シューズを傷める原因になります。

 

また、脱ぎ履きがしやすいように少しゆるめに結んでいると、シューズの中で足が動いてしまい、正しい走り方ができなくなってしまいます。
足の状態は毎日変化するので、靴紐を結び直すことで、足へのフィット感を毎回確認するようにしましょう。

 

▼靴紐の正しい結び方を知りたい人は、こちらの記事もおすすめ!

2. 保管方法に気をつける

靴箱に収納された靴

出典:PIXTA

シューズは保管している間にも自然と劣化が進みます。湿度が高いと劣化のスピードが早まるので、湿度が低く、通気性のある場所で保管するようにしましょう。

 

また、ランニング直後のシューズは汗をたくさん吸収しています。すぐにシューズボックスに入れずに、風通しが良く、日光が直接当たらない場所で乾燥させてから収納すると良いでしょう。

 

もし長期間保管する場合は、汚れを落としてから保管することが大切です。

3. 日常的なメンテナンスを心がける

ブラッシングをする

ITEM
エム・モゥブレィ ホコリ落とし用馬毛ブラシ
サイズ:180mm×47mm
毛の長さ:約22mm

シューズに汚れが溜まった状態で保管していると劣化が進みやすくなります。毎日水洗いをするのは大変なので、毛先の柔らかい専用ブラシを使って、普段から泥汚れを落としておくことをおすすめします。

 

また、泥汚れが付着した状態のまま水に濡らすと、汚れが繊維の中まで入り込んで落ちにくくなってしまう原因となります。水洗いの前にもブラッシングをしておくことが大切です。スニーカーやブーツにも使えるので一つあると便利です。

 

水洗いをする
ランニングシューズ 水洗い

出典:PIXTA

雨の日に走ったり、汚れが目立つようであれば水洗いをしてみましょう。ブラッシングをして泥汚れを落とした後、中性洗剤を混ぜたぬるま湯の中にシューズを入れ、タワシやブラシを使って洗います。靴紐や中敷きは取り外して別に洗いましょう。生地を痛めない為にも、なるべく柔らかいブラシを使うことをおすすめします。

 

洗い終わったら形を整えて、風通しの良い場所で乾燥させます。直射日光は劣化の原因になるので、陰干しをするようにしましょう。

4. 複数のシューズをローテーションする

複数のランニングシューズから1足を手に取る様子

出典:PIXTA

毎日同じシューズを履いてランニングをしていると、劣化が早く進んでしまいます。ランニングの衝撃によって潰れたミッドソールは、時間をかけて元に戻ろうとします。しかし、毎日履くと回復時間が少なくなり、消耗が早くなってしまいます。一度に複数のシューズを揃えるのは大変ですが、ローテーションで使用したほうがシューズは長持ちするので、まずは2足を揃えることをおすすめします。

 

その際、タイプの異なるシューズを買って、練習内容によって使い分けるといいでしょう。例えば、ジョギング用にはクッション性や安定性が高いシューズを、スピード練習には軽量で反発性の高いシューズを選ぶと、身体への負担が少なくなり、練習の効率も高まります。

 

また、複数のシューズを使用するときには、ランニングアプリの使用がおすすめ。使用しているシューズをアプリに登録しておけば、シューズ別の走行距離が記録されるので、買い替えのタイミングを判断しやすくなります。

 

▼ランニングアプリについて詳しく知りたい人は、こちらの記事もおすすめ!

ランニングシューズは適切なタイミングで買い替えよう

壁に立てかけられたランニングシューズ

出典:PIXTA

ランニングシューズの寿命の判断は難しく、一見するとまだまだ履けると思ってしまいがちです。しかし、ランニングシューズは消耗品であり、間違った使い方をすると、パフォーマンスが低下するだけでなく、怪我にもつながりかねません。シューズの寿命の判断方法と長く愛用する為の扱い方を正しく理解することで、怪我の発生を未然に防いでいきましょう。

   

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RUN HACK編集部
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