マラソンのネットタイムとグロスタイム、どちらが公式の記録になる?

ネットタイムとグロスタイムの違いが気になっている人も多いのではないでしょうか。なかにはネットタイムとグロスタイムを初めて耳にしたという人がいるかもしれませんね。実は、これは代表的なマラソン用語で、マラソン大会に参加する予定のある人は、必ず知っておくべきキーワードです。ネットタイムとグロスタイムの違いを分かりやすく解説しますので、ぜひ参考にしてください。

記事の目次

  • ネットタイムとは?
  • グロスタイムとは?
  • どちらが「公式の記録」と言えるのか
  • マラソンタイムの自己記録を聞かれたらどっちを言えばいいの?
  • ウェーブスタート方式でのグロスタイムの測定方法
  • レース管理にはランニングウォッチがおすすめ
  • 自己記録ならネットタイム、公式記録ならグロスタイムというように覚えておこう

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ネットタイムとは?

ネットタイムとは?

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ネットタイムとは、スタートラインを通過した時点からフィニッシュラインを通過するまでのタイムのことです。スタートを知らせる号砲がなってからスタートラインを通過するまでのタイムはカウントされないため、純粋に定められた区間を走ったタイムになります。

 

たとえば、号砲からスタートラインまで5分のタイムロスがあり、スタートラインから3時間でフィニッシュラインを通過したとしたら、ネットタイムは3時間になります。

グロスタイムとは?

グロスタイムとは?

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グロスタイムとは、スタートの号砲がなってからフィニッシュラインを通過するまでのタイムのことです。後方からスタートする人は号砲がなってからスタートラインを通過するまでのタイムも含まれます。

たとえば、号砲からスタートラインまで5分のタイムロスがあり、スタートラインから3時間でフィニッシュラインを通過したとしたら、グロスタイムは3時間05分になります。

どちらが「公式の記録」と言えるのか

マラソンのネットタイムとグロスタイムの違いは?

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マラソンのネットタイムとグロスタイムの違いを考えてみましょう。たとえば、サブスリーを狙うランナーが2時間59分のネットタイムでフィニッシュできたとしても、号砲がなってからスタートラインを通過するまでに2分かかっていたとしたら、グロスタイムでは3時間01分の記録になってしまいます。

 

とくに参加者が数千人あるいは数万人を超えるようなレースになると、スタート地点は大渋滞となるため、スタートラインより後方からスタートする人はスタートラインを通過するまでに数分から数十分ものタイムロスが発生してしまいます。東京マラソンクラスになると、このタイムロスが30分近くかかることもあるのです。

ネットタイムが本当の記録?

ネットタイムが本当の記録?

グロスタイムだと後方にいる人のほうがどうしても不利になってしまいます。そのためネットタイムこそ「本当の記録」と考えるランナーも少なくありません。

 

しかし、ほとんどのマラソン大会では運営上の理由からグロスタイムによって順位が決まります。なぜなら、ネットタイムで順位を決定するとなると、見た目の順位とは異なる順位が入れ替わることになり、誤解や混乱を招く可能性があるからです。

 

たとえば、テレビでマラソンを観戦している時に、1位でフィニッシュした選手がネットタイムでは実は2位だったり、3位でフィニッシュした選手がネットタイムでは1位だったりしたらマラソンを観戦している側はすっきりしませんよね。もちろん、それは走っている側も同じことで、1位でテープを切ったのに集計したら2位だったとなればモチベーションも上がりません。このように正しい記録はネットタイムですが、大会の運営上、グロスタイムで順位を決めているのが今の市民マラソン大会の現状なのです。

日本ではグロスタイムが公式記録として認められている

日本ではグロスタイムが公式記録として認められている

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日本のマラソン大会ではグロスタイムが日本陸上競技連盟の定める公式記録となり、グロスタイムによって順位が決定されます。市民マラソン大会でもネットタイムを計測することはありますが、あくまで参考記録となっています。こうした大会ルールから、号砲からスタートラインまでの差を少しでも減らすために日本陸上競技連盟に会員登録をするランナーも少なくありません。なぜなら陸連登録している選手は優先的にスタート地点で前のほうに並ぶことができるからです。

海外、特にアメリカではネットタイムが重視されている

海外、特にアメリカではネットタイムが重視されている

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海外のマラソン大会は日本のマラソン大会とは異なりネットタイムが公式記録となる場合が多くなります。日本人の参加者も多いホノルルマラソンは、ネットタイムが大会記録として採用されており、ネットタイムによって順位が決定します。

 

号砲からスタートライン通過までのロスタイムはカウントされることなく完走タイムや順位が出ますので、自分よりも後にゴールしたランナーの順位が上がることもあります。当然ながら、フィニッシュしてから集計までは時間がかかりますが、自分の本当の実力を試すには最適のレースといえるでしょう。

マラソンタイムの自己記録を聞かれたらどっちを言えばいいの?

マラソンタイムの自己記録を聞かれたらどっちを言えばいいの?

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ネットタイムとグロスタイムの間に生じるタイムラグはマラソン大会の規模によっても大きく異なり、ランナー自身がコントロールできるものではありません。そのためタイムロスが含まれるグロスタイムは記録に含めず、ネットタイムこそが本当のタイムだと考えるランナーも少なくありません。そのため自己ベストを聞かれたときは、ネットタイムで答えてもまったく問題ありません。

 

ただし、各マラソン大会にエントリーする際の申告タイムは日本陸上競技連盟の定める公式記録が基本になります。そのため、エントリー時の過去タイムはグロスタイムで申告するようにしましょう。

ウェーブスタート方式でのグロスタイムの測定方法

ウェーブスタート方式でのグロスタイムの測定方法

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ウェーブスタートとは時間差でスタートする方式のことです。参加ランナーを何組かのウェーブに分け、時間をずらしながらスタートさせることで、スタート時の混雑を避け、接触トラブルなどからの危険を軽減させることができるというメリットがあります。

各ウェーブの振り分けについては各大会の判断によるところが多く、申告タイムから早いグループと遅いグループに分けたり、年齢や性別で分けたりするなどさまざまです。

また、ウェーブスタートでも基本的にはグロスタイムによって順位が決定されます。ただし、1回の号砲で計測が始まる通常のレースとは異なり、ウェーブごとの号砲によってグロスタイムの測定が始まります。そのため、ウェーブスタートでは選手全員が完走するまで最終的な順位が算出できないという特徴があり誤解や混乱を招く可能性があります。ウェーブスタートのマラソン大会に出場するランナーは、その旨をしっかりと理解しておきましょう。

レース管理にはランニングウォッチがおすすめ

レース管理にはランニングウォッチがおすすめ

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グロスタイムが公式記録としてなることに関しては、さまざまな意見があると思います。しかし、マラソン大会に出場する以上、その大会が定めたルールを厳守することはスポーツマンとして当然のことです。大会ではグロスタイムを基準にして、経過タイム、距離、ペース、心拍数などしっかり管理することが大切です。

 

マラソン大会に出場するならランニングウォッチは必需品です。マラソン大会の記録はもちろん、普段のトレーニングでも役に立つ機能が満載ですので、必ず1台は揃えておくようにしましょう。

ITEM
ガーミン ランニングウォッチ ForeAthlete 230J
本体サイズ: 45 x 45 x 11.7 mm / 重量: 41 g
ディスプレイサイズ: 直径31.1 mm / 解像度: 215 x 180ピクセル / カラー
バッテリータイプ: 充電式リチウムイオン / 稼働時間: 約16時間 (トレーニングモード)
防水規格: 5ATM
高感度GPS / GLONASS / みちびき 対応
付属品: ForeAthlete 230 J本体 、 チャージングクリップ 、 マニュアル
心拍計: 〇 / フットポッド: 〇 / 睡眠モニタリング: 〇

自己記録ならネットタイム、公式記録ならグロスタイムというように覚えておこう

自己記録ならネットタイム、公式記録ならグロスタイムというように覚えておこう

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ネットタイムとグロスタイムの違いをご紹介してきました。日本ではグロスタイムが公式記録になり、ネットタイムはあくまで参考記録になってしまいます。しかし、グロスタイムが3時間1分だったとしても、ネットタイムが2時間59分だったら自信をもってサブスリーランナーを名乗っても大丈夫ですよ。

 

自己記録ならネットタイム、公式記録ならグロスタイムというように覚えておくと良いでしょう。

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