向かい風を追い風にできる?ランニングで風を味方にする方法教えます

向かい風と追い風、レースの時は当然「追い風」の中走りたいですよね。ランナーなら誰しも、向かい風に苦しめられた経験があるのではないでしょうか。風がランニングに与える影響は想像以上に大きいのです。もし向かい風を追い風に変える方法があるとしたら知りたいと思いませんか?そのヒントが42.195kmを2時間以内で走ったキプチョゲ選手のチャレンジイベントの中にありました。今回は、風を味方につけて走る方法について考えていきます。

記事の目次

  • ランナーは「風と共に走る」
  • 向かい風を追い風にできる方法がある?
  • 実際のレースで試してみるためには?
  • 風を味方につけるなら、ウェアはジャストサイズのものを
  • 風を意識して走ろう!

アイキャッチ画像出典:PIXTA

ランナーは「風と共に走る」

レース中に向かい風でスピードが上がらず苦しんだ経験はありませんか。レース中でなくとも、向かい風が強い日はなかなか調子が出なかったり、タイムが遅かったことがあるはずです。逆に追い風だと、気持ちよく走れますよね。

 

空気力学(空力)というと、自動車などではよく話題になります。車に比べるとスピードが遅いランニングでも、空力は関係があるの?と思われる方もいらっしゃるでしょう。しかし、ランニングは風の影響をモロに受けるスポーツです。風がランニングに与える影響を見ていきましょう。

短距離走には「追い風参考記録」がある

短距離走の場合には追い風参考記録がある

出典:PIXTA

距離が長く、気象条件を一律にそろえるのが難しいマラソンと違って、短距離走には追い風の時に参考記録にするという制度があります。

この場合の「追い風」はどのぐらいの風かというと秒速2mとされています。

これは瞬間最大風速ではなく風速の平均値となっていますが秒速2mは時速に直すと7.2km、ゆっくりとジョグするぐらいのペースです。

追い風というと背中を押されるような強い風を想像してしまうのでちょっと意外ですね。

 

ちなみに気象庁で設定している風力階級では風速2mは「風力2」(軽風:顔に風を感じる、木の葉がゆれる程度)とされています。しかし逆に言えばこれぐらいの弱い風でも短距離の場合にはタイムに大きな影響があるということなのでしょう。

 

マラソンの場合には、追い風に関する規定はありません。個人的な感覚ですが自分の走るペースよりも速くなると押されている感覚が強くなります。またゆっくり走る時よりもペースを上げて走った時の方が影響が大きいと感じます。

 

1キロ5分ペースとすると時速に直せば12km、秒速では3.3m以上といったところでしょうか。

気象庁の階級でいえば風力3(軟風:木の葉や細い枝がたえず動く、旗がはためく)に該当します。

ずっと追い風なら1時間55分も夢ではない?

追い風を人工的に作り出せば1時間55分でゴール?

出典:PIXTA

元ハードル選手でスポーツコメンテーターの為末大氏が、「マラソンには追い風参考記録はないので、もしランナーの後ろから風速10mの風を吹かせるクルマが追走すればフルマラソン1時間55分ぐらいは出せる」、とツイートしたことがありました。

風速10mといえば風力5(疾風:葉の茂った樹木がゆれるぐらい)なので、確かにこれぐらいの風にならランナーも「強く押されている」と感じられるでしょう。

向かい風になった初めて追い風だったことに気がつく

追い風は実感しにくい

出典:PIXTA

実は追い風の時には、ランナー自身は追い風であることに気がつきにくいのです。走るスピードと風速が同じぐらいだと、「お、今日は調子がいい」と勘違いしてしまうことがあります。

 

例えば板橋シティマラソンのように河川敷を往復するようなコースだと、折り返して向かい風に変わった時にがくっとペースが落ちてそのまま失速ーという苦い経験をされた方も多いのでは?

向かい風を追い風にできる方法がある?

誰だって向かい風よりも追い風を受けて走りたいものです。もし、向かい風を追い風にできる方法があるとしたら知りたいと思いませんか?

キプチョゲ選手の2時間切りにヒントが

驚異的な記録の裏には科学的な根拠があった

出典:PIXTA

ケニアのエリウド・キプチョゲ選手が42.195kmを非公認ながら2時間を切る1:59:40で走る実験に成功しました。

この実験の際、通常のマラソン大会のようにキプチョゲ選手の前にはペーサーが配置されていました。

ユニークなのはキプチョゲ選手の後方にもサポートランナーが配置され、X字型の陣形となっていたことです。

これは空力を考慮した配置と言われています。

前走者が遮った空気が後方で追い風になる

後方についたランナーは追い風の恩恵を受けられる?

出典:PIXTA

前走者が遮った空気が後方で追い風になるーこれは自動車のオープンカーを例にして説明すればわかりやすいかもしれません。

走行中に屋根を開けたら後ろから巻き込んできた風で髪型がぐちゃぐちゃになってしまった、という経験をされた方はいませんか。

これはフロントガラスで遮られた風が乗員の後方で渦を巻くためです。

 

前走のランナーに遮られた空気が後方を走るランナーの背中を押すことになるので、より少ない力で走ることができます。

自動車のレースで使われるスリップストリームや自転車競技でのドラフティングも原理は同じです。

 

キプチョゲ選手の場合、空気の渦が乱流となってしまうのを防ぐため、後方にもランナーを配置して風を制御したようです。

最近のオープンカーがシートの後ろウインドディフレクターと呼ばれるついたてを立てて巻き込む風を抑えているのと同じですね。

名門の自転車チームをもつイネオス社がこの実験の主催者だったので自転車のロードレースでの空力ノウハウを活かしたものと言われています。

実際のレースで試してみるためには?

キプチョゲ選手の例を私たちがそのまま実行するのは難しいですが、風を見方につけて、実際のレースで試せる部分もあります。比較的簡単にできる方法なので、覚えておくと役に立ちますよ。

ペーサーの後ろにつく

ペーサーを風除けに使う

出典:PIXTA

フルマラソンではサブ4やサブ3など、目標の完走タイムごとにペーサーが設定されます。

ペーサーの後ろには集団が形成されるので、その中を走れば向かい風を軽減することができ、うまくポジションを取れば追い風にすることも可能でしょう。

ただし、集団の最後尾になると追い風ではなく乱流に巻き込まれてしまう恐れがあるので最後尾は避けましょう。

集団走での注意点

集団走にはメリットだけでなくリスクもある

出典:PIXTA

ランニングイベントなどで集団走をした際、ペーサーの後ろだと走りやすく、後方にいくとリズムが取れず走りにくかったという経験もあるのでは。集団が形成されると、後方にいくほどペースが安定せず、微妙に前後します。

縦に10人が連なって走ると先行者の細かなペースの上げ下げが伝言ゲームのように後方に伝わっていきます。

 

ちょっとペースが上がったと思ったらすぐペースダウンしたり、かと思うとまた上がったりと前を走るランナーの動きに合わせて調整しなければならないのはかなりのストレスです。

追い風になっていれば集団を出る

タイミングをみて集団から飛び出す

出典:PIXTA

周囲の木々の揺れなどから風を読み、無風や追い風になっていれば集団にいるメリットはなくなります。そのタイミングで集団を出て、温存していた力を開放して単独走に切り替えましょう。

風を味方につけるなら、ウェアはジャストサイズのものを

風の抵抗を減らしたいのであればウェアにもこだわりたいところです。ゆったり目のものは避け、ジャストサイズのものを選びましょう。

 

ナイキワイルドラン ウインドジャケットはタイト過ぎず大きすぎずの絶妙なサイズ、軽量で快適な着心地を実現しました。

簡単に折りたたんで小さくして収納できるので体温調節もやりやすいです。

皇居をイメージしたグラフィックも新鮮、「ウインドジャケット」の名前の通り風を味方にできるスタイリッシュなウェアです。

ITEM
ナイキ ワイルドラン ウィンドジャケット (メンズ)
【品番】 CJ5821-100
【素材】 ナイロン100%
【サイズ】 S:胸囲/86-91cm身長/155-176cm M:胸囲/91-97cm身長/155-176cm L:胸囲/97-103cm身長/176-185cm LL:胸囲/103-109cm身長/176-185cm

 

女性の方にはV字切り替えがシャープなウインドランナーFEMジャケットがおすすめです。ちょっとタイト気味に着こなすとよりスタイリッシュな印象になります。

ITEM
ナイキ ウィンドランナー FEM ジャケット(レディース)
【品番】 BV3940-101
【素材】 ポリエステル100%
【サイズ】 S/身長:150〜165cm バスト:80〜84cm M/身長:150〜165cm バスト:84〜88cm L/身長:165〜170cm バスト:88〜93cm XL/身長:165〜170cm バスト:93〜99cm

風を意識して走ろう!

風を味方につけて走る

出典:PIXTA

追い風でも向かい風でも、ランナーに風が与える影響は非常に大きいもの。ただがむしゃらに走るのではなく、今日から少し風を意識して走ってみませんか?

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ひがしだいすけ
Morotsuka 51
Morotsuka 51

40歳を目前に陸上未経験で走り始めました。フルマラソンからウルトラマラソン、トレイルまでさまざまな大会にチャレンジしていますが、記録更新よりも楽しくいつまでも走り続けられるライフスタイルを目指しています。