目指すは怪我ゼロ!ナイキ リアクト インフィニティラン フライニットを徹底レビュー

ナイキの「リアクト インフィニティラン フライニット」をレビューします。ナイキといえば厚底シューズで注目を集め、トップアスリートが履くスピード系のシューズというイメージが強くなりました。そんな中、2020年に登場した「ナイキ リアクト インフィニティラン フライニット」は怪我ゼロを目指すことをコンセプトに開発され、2021年1月にはバージョンアップしました。コンセプト通り、ランナーに優しいシューズになっているのでしょうか。実走レビューも交えて解説していきます。

記事の目次

  • ナイキ リアクト インフィニティラン フライニット2のポジショニングは?
  • リアクト インフィニティラン フライニット2は「EVERYDAY RUN」
  • 開発コンセプトは「怪我ゼロを目指す」!
  • 実際にインフィニティランで走ってみた!
  • 他メーカーのシューズと比べると?
  • 「もう怪我はゴメンだ」という方への福音、インフィニティラン

アイキャッチ画像出典:morotsuka

ナイキ リアクト インフィニティラン フライニット2のポジショニングは?

ナイキはトップアスリートがレース本番で仕様するモデルから、ランニングを始めたばかりのビギナー向けのモデルまでさまざまなランニングシューズがラインナップされています。

 

そんな中で、リアクト インフィニティラン フライニット2はどんなシューズとして位置づけられているのでしょうか。

リアクト インフィニティラン フライニット2は「EVERYDAY RUN」

ナイキ ランニングシューズ

ナイキでは、ランニングシューズを3タイプに分けてポジショニングしています。

 

「RACING」:レースでベストパフォーマンスを出すためのシューズ

「EVERYDAY RUN」:毎日のどんなランニングにも長距離走にもOKといういわば万能タイプ

「SHORTER RUN」:長距離向けではなく裸足感覚の柔らかいタイプ

 

「RACING」は文字通り、箱根駅伝などでもおなじみのトップアスリートがレースで使用しているタイプのシューズズームX ヴェイパーフライ ネクスト% 2がその代表格です。

 

「SHORTER RUN」はあえて衝撃吸収性を追求せず、裸足に近い柔らかなソールを採用することで短い距離で足を鍛えるタイプのシューズでナイキフリー・シリーズが該当します。

 

そして、リアクト インフィニティラン フライニット2(以下、「インフィニティラン」)は軽量でありながら反発性と耐久性を兼ね備えた「EVERYDAY RUN」にカテゴライズされています。

 

フルマラソンタイム別では「初心者向け」

ナイキ シューズを履く

出典:morotsuka

さらにナイキはランニングシューズをフルマラソンの完走タイム別でもセグメントしています。

「サブ3」、「サブ3.5」、「サブ4」及び「初心者向け」の4タイプの中でインフィニティランは「初心者向け」とされいるので先のタイプ(「EVERYDAY RUN」)も合わせて考えるとビギナーの練習用というポジションになります。

ランナーを選ばないクッショニングタイプ

ナイキ ランニングシューズ サイド

インフィニティランは種類別では「クッショニングタイプ」に分けられており、ソール自体の厚みはありますが比較的プレーンなデザインに仕上がっています。

ナイキ=厚底というイメージがありますが、厚底タイプは見た目のインパクトも強く、ビギナーであまり目立ちなくない、という方にもインフィニティランのデザインならとっつきやすいのではないでしょうか。

開発コンセプトは「怪我ゼロを目指す」!

インフィニティランは「怪我ゼロを目指す」ことをコンセプトに開発されたとされています。どのような機能が盛り込まれているのでしょうか。

 

オーバープロネーションに悩むランナーに

ナイキ シューズのかかと

怪我や故障の原因としてよく上げられるのが「オーバープロネーション」です。

着地した際に、足が内側に過度に倒れ込むことで膝への負担を大きくしてしまい、多くのランナーが悩まされています。

ナイキでもこれまでオーバープロネーション対策としてダイナミックサポートシステムなどを開発してきましたが、インフィニティランではそれを一步進めたかたちです。

ナイキ独特の「React」採用のソール

ナイキ ソール

インフィニティランのソールパターンは独特で、雲形定規で描いたような有機的なデザインとなっています。

このソールはナイキ独自の「React」フォームが採用さ、TPE(熱可塑性エラストマー)、EVA(エチレン酢酸ビニール)を組み合わせることでクッション性がありながら軽量、そして高い耐久性も実現しています。

実際にインフィニティランで走ってみた!

以前、インフィニティランを実際に試してみる機会がありました。

その時に感じた印象をもとにレビューしてみたいと思います。

 

参考までに著者は身長173cm、体重65kg、フルマラソンの自己ベストは3時間1分です。

試走時は皇居を2周(約10km)、ペースは基本1キロ5:30ですが、4:30まで上げたり、逆に6:00まで落としたりと変化を付けて走りました。

柔らかく包まれ感のあるアッパー、他のナイキモデルに比べゆとりあるサイズ感

ナイキ 上から見たシューズ

ナイキオリジナルのフライニットを使ったアッパーは柔らかく、するっと足が入る感じです。

シューズ単体で触った印象ではアッパーが柔らかすぎるかな、と思いましたが、履いてみると頼りない印象はなく、足の甲に自然にフィットする感じです。

ナイキのシューズはラストが比較的細い傾向があり、インフィニティランもサイド部分は結構タイトなつくりなのですが、きゅうくつな印象はなくふわりと包み込まれるようで快適です。

厚みのあるソール、高い安定感

on nike 比較

出典:morotsuka

私が普段履いているONのクラウド(画像左側)と比較してみました。

インフィニティランのソールは、ONのような中空構造ではなくみっちりつまっています。特にソールの前側部分がONよりもかなり厚くなっているのは画像でも確認できると思いますが、厚底シューズにありがちな重心の高さによる不安定さはありません。

ふわりとした着地、自然に足が前に出る

ナイキ 履いてみた

出典:morotsuka

1キロ6:00ぐらいのジョグペースで走り出すと、柔らかい着地で衝撃をいなして、その反動で自然に足が前に押し出されるような印象です。

あまり足に力を入れなくてもすっと前に進む感じで、これなら長い距離を走っても疲労は少ないのではないかと感じました。

特筆すべきはなんといっても着地の安定度の高さで、下りでも安心して走れます。

 

ただし、スピードをキロ4:30まで上げるため、意識してフォアフット着地で「蹴り」を強くするような走り方にするとクッションが効きすぎてダイレクト感に欠けるためか、力の入れ具合ほどペースが上がらないような印象がありました。

ITEM
ナイキ リアクト インフィニティラン フライニット2
●素材:アッパー 合成繊維+合成樹脂、ソール ゴム底
●重量:302.9g(28cm)
●サイズ:24.5〜30cm

最近週1ですがジョグを始め、フルマラソン経験者から初心者向けシューズとしておすすめされ購入。普段からNIKEのスニーカー履いてるので同じサイズで購入
イメージより横幅があるかなぁとかんじました。紐をきつくしても、あまり変化ないので靴下をジョギング用の厚手のもので調節してます。
走ってみると、跳ねるような感覚で今までのスニーカーとは別物。膝の痛みもなくなり平均キロタイムも縮まりました。軽くて走りやすいです。

ITEM
ナイキ リアクト インフィニティ ラン フライニット 2 レディース
●素材:アッパー 合成繊維+合成樹脂、ソール ゴム底
●重量:244.5g(25cm)
●サイズ:22.0cm〜26.5cm

他メーカーのシューズと比べると?

他メーカーにもビギナー向けに安定感の高いモデルをラインナップしています。その中でも代表的なモデルといえるアシックスのゲルカヤノと比較してみました。

「硬」のゲルカヤノ、「柔」のインフィニティラン

ビギナーの方におすすめのシューズとして真っ先に名前が上がるのがアシックスのゲルカヤノです。1993年の登場から長く愛されてきた定番の一足です。

 

シンプルなニット仕立てのインフィニティランに対し、ゲルカヤノは安定感を高めるため、アッパーのサイド部分はかっちりとした仕上げとなっています。ヒール部分は別パーツ化することで剛性を高めており、ふわりとした履き着心地のインフィニティランとはまた違う、守られているような安心感があります。

いわば「柔」のインフィニティランに対し、「硬」のゲルカヤノといったところでしょうか。

 

ITEM
アシックス ゲルカヤノ 27
●素材:〔アッパー〕合成繊維、〔ソール〕ゴム底
●重量:310g(27.0cm片足)
●サイズ:24.5〜32.0cm

クッションが「適度~やや柔らか」で、ランニング時の足の負担が軽減されました。

ITEM
アシックスゲルカヤノ27 レディース
●素材:〔アッパー〕合成繊維製、〔ソール〕ゴム底
●重量: 約253g(24.0cm片足)
●サイズ:22.5〜28.5cm

いつも、パンプスは23.5cm、アシックスはターサーとライトレーサーの24cm使用しています。初めてのゲルカヤノでしたが、幅をスタンダードモデルを選んだものの、幅広でちょっと緩く感じました。つま先も余裕があります。練習で足を痛めたため、このクッション性はケガ防止になるかと思います。フワフワしています。デザインは文句なしです。白い部分の斑点と接着部分が少し気になりました。

ゲルカヤノとインフィニティラン、それぞれどんな人におすすめ?

ゲルカヤノとインフィニティラン、衝撃吸収性と安定感を高めるという目標に対して、これほどアプローチが違うのも面白いですね。この2つのシューズの選ぶ際のポイントですが、もしレースに出ることまで考えているのであればかっちりしたゲルカヤノの方がおすすめです。

 

一方、インフィニティランは、今まで全く運動したことがないけれど、気軽に挑戦できるランニングを日常生活に取りいれてみたい、という方に試していただきたい一足です。ふわりとした履き心地のインフィニティランは、「ランニングはつらそう…」という固定概念をきっと吹き飛ばしてくれるはずですよ。

 

▼ゲルカヤノについて詳しい説明は、こちらの記事も参考に!

「もう怪我はゴメンだ」という方への福音、インフィニティラン

ナイキ レディースシューズ

 

実は、インフィニティランが怪我防止に効果がある、というのは実験(※)でも明らかになっています。

ナイキは第三者機関に依頼し、インフィニティランの効果について調査を実施しています。この実験は、ランナーが12週間にわたって各種トレーニングプログラムに参加し、最後にハーフマラソンを走るというものです。

 

この結果、インフィニティ ランで怪我(注)をする可能性は同じナイキの「エアーズームストラクチャー」よりもなんと52%低いことが判明したのです。

(注)この実験ではランニングに起因する痛みで、連続3回以上ランを休んだ場合を「けが」と定義している

 

エアズームストラクチャーもかなりクッション性に優れたシューズであることを考えれば、インフィニティランの効果は驚異的といっても良いでしょう。

 

これからランニングを始めたいというビギナーの方だけでなく、これまでずっと怪我や故障に悩まされてきた、というベテランランナーの方にもおすすめのシューズです。

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Morotsuka 51
Morotsuka 51

40歳を目前に陸上未経験で走り始めました。フルマラソンからウルトラマラソン、トレイルまでさまざまな大会にチャレンジしていますが、記録更新よりも楽しくいつまでも走り続けられるライフスタイルを目指しています。