アシックスの「ウィンドスプリント」で動きの質を高めよう!スパイクに近い感覚で使えるトレーニングモデル

アシックスの「ウィンドスプリント 2」は、超薄底でソールの反発やグリップに頼れないシューズです。そのため、自分自身のランニングフォームを改善するのに適しており、正しい接地感と地面を押し出す感覚を養える短距離向けのトレーニングモデルです。短距離選手やスピードを身に付けたい方にとっては大きな味方になるシューズでしょう。そこで今回は、アシックスの「ウィンドスプリント 2」の特徴や前作との違い、適した練習メニューについて紹介します。

記事の目次

  • 「ウィンドスプリント」は短距離のトレーニングモデル!
  • 「ウィンドスプリント 2」の特徴は?
  • 2020年に大幅バージョンアップ!前作と何が変わった?
  • 「ウィンドスプリント 2」はどんなトレーニングに向いている?
  • 「ウィンドスプリント 2」でトレーニングしてパフォーマンスを上げよう!

アイキャッチ画像撮影:記助

「ウィンドスプリント」は短距離のトレーニングモデル!

アシックス ウィンドスプリント2

ウィンドスプリントは一般的なランニングシューズと違い、短距離のトレーニング用として作られたシューズです。

 

主な用途はダッシュ・ドリル・ジャンプ系などのトレーニングで、短距離スパイクと同じような感覚で走れます。

 

例えば、競技場で練習できないときでも、自宅や学校の周辺などで充実したスピードトレーニングを行えるでしょう(アスファルトの上での負荷が大きな練習のやり過ぎは、怪我に繋がるので要注意)。

 

このようにウィンドスプリントがあれば、場所を選ばず有効なトレーニングを行えます。

 

「ウィンドスプリント 2」の特徴は?

ここからはウインドスプリント 2の特徴を詳しく紹介します。

平らなソールで『接地感』と『押し出す力』を養えるシューズ

アシックス ウィンドスプリント2

撮影:記助

ウィンドスプリント 2の最大の特徴は超薄底で平らなソールです。

 

スパイクのようなソールの薄さでありながら、平らなソールでグリップ力を減らしていることで、正しく接地し押し出す感覚・走りを養えるシューズになっています。

 

そのため、最初は衝撃が大きく滑りやすいので走りにくいと感じることが多いでしょう。

 

そこで、ウィンドスプリント 2を履きながら自分のフォームと向き合い、しっかりと接地し地面を押し出せるように改善すれば、自然とランニングフォームが改善していきます。

 

例えば、ウィンドスプリント 2でトレーニングしてからスパイクを履くことで、パフォーマンス向上が期待できるでしょう。

フィット感が高いアッパー

アシックス ウィンドスプリント2 アッパー

アッパーは薄くフィット感が高まっています。

 

このアッパーの素材は、ピンなしスパイクのメタスプリントと「HL-0 MESH」であり、軽量で伸縮性が高いのが特徴です。

 

ウインドスプリント 2はトレーニング用なので、耐久性を高めるために爪先とヒール部分は補強されています。トレーニング用ですがスパイクシューズに近いフィット感で走れるでしょう。

2020年に大幅バージョンアップ!前作と何が変わった?

ウィンドスプリントは長らく短距離選手に愛されていたトレーニングシューズですが、2020年にリニューアルモデルであるウィンドスプリント 2が発売されました。

 

ここからは、前作との違いを紹介します。

アッパーがシューレースタイプに変更

ウィンドスプリント 比較

(上)撮影:記助/(下)出典:Amazon

アッパーがマジックテープからシューレースタイプへ変更になりフィット感が高まっています。

 

以前のウィンドスプリントは当時の主流短距離スパイクであるの「サイバーレイ」「サイバーブレード」を踏襲したアッパーになっていました。

 

アシックス ウィンドスプリント2 比較

 

改良されたウィンドスプリント 2では、現在のピンなし高速スパイクの「メタスプリント」に近いシューレースタイプになっています。

柔らかくなったソール

アシックス ウィンドスプリント2 アウトソール

見た目では分かりにくいですが、ソールが柔らかくなっています。

 

硬いソールの方が地面からの反発やソールのしなりによる推進力を利用しやすいため、スピードを出しやすいですがウィンドスプリント2ではあえて柔らかくなっています。

 

その結果、ソールの柔軟性が増したことでさまざまな走りにフィットするようになり、まだ筋力がないスプリンターでも使いやすくなりました。

 

さらに、地面からの反発やソールのしなりによる反発力を低減することで、より自分の走りと向き合えるようになっています。

 

ウィンドスプリント2はあくまでもトレーニングシューズであり、走動作(ランニングフォーム)を改善するためのシューズなのです。

「ウィンドスプリント 2」はどんなトレーニングに向いている?

ウィンドスプリント 2はトレーニングシューズですが、具体的にどのようなときに使えば良いのか悩む方は多いでしょう。ここからはウィンドスプリント 2を使うシーンを紹介していきます。

ダッシュトレーニング全般

ダッシュするスプリンター

出典:PIXTA

ソールが薄くスパイクに近いシューズなので200mまでのダッシュであれば、スパイクにかなり近い感覚で走れます。

 

ただし、スパイクほど反発力はないのでより正しいフォームで走ることが求められます。超薄底でランニングシューズよりも硬いソールであり、スパイクと同じような衝撃を受けるため、300m以上の長い距離を走ると負担が大きいです。

 

長い距離を走るときはシューズに慣れてから実施し、本数は抑えるようにしましょう。

ドリル・動き作り

ハードルを使ってウォーミングアップする女性

出典:PIXTA

普段のトレーニングや短距離のレースのときでも、ウォーミングアップのドリル・動きづくりにも適しています。

 

感覚がスパイクに似ているため、本番に近い環境でトレーニングできるでしょう。また、普段から走動作を意識したい方にもおすすめです。

ウエイトトレーニング

スクワットする男性

出典:PIXTA

ソールが柔らかく厚底のランニングシューズで高重量を扱うと、力がブレてしまったり足を捻ったりするリスクが高まるので注意が必要です。

 

ウィンドスプリント 2の場合、ランニングシューズよりもミッドソールが薄く、クッション性がないため高重量を扱ってもシューズのソールの高低差でブレることがなく、力を発揮しやすいです。

「ウィンドスプリント 2」でトレーニングしてパフォーマンスを上げよう!

アシックス ウィンドスプリント2

撮影:記助

ウィンドスプリント 2は短距離向けのトレーニングシューズで、接地感覚を養いフォームを改善することができます。幅広いトレーニングに対応しており競技力向上に大きく貢献するモデルといえるでしょう。ウィンドスプリントでトレーニングしてスピードを身に付け、レースで自己ベストを狙ってみてください。

ITEM
アシックス ウィンドスプリント2(ユニセックス)
●重量:230g
●サイズ:20.0cm~30.0cm
●カラー:サンライズレッド

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記助
記助

元800mランナー。100mからマラソンまで、観戦するのも走るのも好きです。楽しく走る方法や速く走るためのトレーニングを主に公開するので、お役に立てたら幸いです。