街ランをもっと楽しく、快適に!あると便利な街ランアイテムセレクション

街ラン・シティランを快適に楽しむための持ち物について紹介している記事です。バックパック、ウインドブレーカー、グローブ、ワイヤレスイヤホンなど、基本のシャツやシューズにプラスして持っていると楽しめるアイテムを、荷物を運びながら走ることに慣れたトレイルランナーの視点から解説していきます。

記事の目次

  • トレイルラン歴15年以上の筆者が提案!走る楽しみを強化するランニングアイテム
  • なくても大丈夫だけど、あったらもっと快適なアイテム
  • 「次のランにはこれを持って行こう」そんな楽しみも生まれる街ランギア選びを

アイキャッチ画像出典:奥山賢治

トレイルラン歴15年以上の筆者が提案!走る楽しみを強化するランニングアイテム

街ランを安全・安心・快適に楽しむには、なにを揃え携帯すればいいのでしょう。特にランニングを始めたばかりの人は、何を持って走るか、どうやって携帯すれば良いのか悩むと思います。筆者が親しんでいる「トレイルランニング」というスポーツは、山の中をを必要な道具を持ち運びながら走るスポーツです。トレイルランナーは、ランニングで持ち運ぶ荷物の選択や持ち運びかたが得意なのです。

 

この記事では、トレイルランに15年以上親しんでいる筆者が、街ランを楽しく走るための道具について紹介していきます。基本のシャツ、パンツ、シューズの他に、何を持っていけば良いのか、自分のこだわりのおすすめの商品とともに提案します。ビギナーから一歩レベルアップして、走る楽しみやモチベーションもアップしていきましょう。

バックパック

バックパック

撮影:奥山賢治

自宅近所でのランニングなら問題ないですが、ちょっと遠くまで走りに行く際には、手ぶらというわけにはいきませんよね。
そんな時に重宝するのが、ランニング用のバックパックです。着替えや防寒着、行動食、ドリンク、スマホなどを収納できるバックパックがあると、活動範囲がグッと広がります。普段のリュックのように荷物がたくさん入るものから、着るように背負うベスト型、ハイドレーション対応のものもあります。通年使用できる10リットル前後が使い勝手がいいでしょう。

 

 

私がオススメするのは、「ULTIMATE DIRECTION」の「ADVENTURE VEST」です。軽量なベストタイプで背負うよりも着るように着用します。収納ポケットが多く、見た目よりたくさん物を入れられます。メッシュ部分も多く、通気性にも優れています。外面のバンジーコードには、暑くなって脱いだ上着をホールドすることも可能。容量は17Lで、通年でも使いやすい容量です。街中でもトレイルでも重宝する一品です。

ITEM
ULTIMATE DIRECTION ADVENTURE VEST 5
容量:17L
素材:Flex Mono Mesh, MicroMono Mesh, 20D Nylon 66 sil/pu, 4-way stretch Nylon/elastane with micro-rip for increased durability
カラー:1色

ウィンドシェル

ソフトシェル

撮影:奥山賢治

風や雨を遮り、さっと羽織れるソフトシェル(ウインドブレーカー)、秋冬は化学繊維の軽量ダウンウェアがあると快適です。休憩中など、体を冷やすことなく、ウェア自体をショーツやバックパックのポケットにスマートに収納できるポケッタブルタイプだと、スマートに収納できます。

 

 

オススメは「Patagonia」の「フーディニ・エア・ジャケット」。優れた通気性、適度なプロテクションを備えています。胸部面のジッパー式チェストポケットに本体自体を収納できるポケッタブルタイプ。シンプルかつ調整可能なフードもついているので、雨風から頭部を守ってくれます。筆者のバックパックのレギュラーアイテムです。

出典:Patagonia
サイズ:XS / S / M / L / XL
カラー:3色
素材:ナイロン90%(リサイクル・ナイロン51%)/ ポリエステル10% / DWR(耐久性撥水)加工済み

Patagonia  メンズ・フーディニ・エア・ジャケット

 

へッドライト

ヘッドライト

撮影:奥山賢治

夕方もしくは夜間は、ヘッドライトがあると道路や周囲を明るく照らすだけでなく、行き交う車や歩行者に対しても、存在をアピールすることになり安全です。

 

 

扱いやすいのが「Black Diamond」の「スポット325」。最大325ルーメンの明るさを誇り、ワンタップで最高照度に切り替えられるパワータップテクノロジーを採用。照明モードは近接/遠距離モード、ディミング、ストロボ、赤色LEDなど。水深1.1mに30分耐えうる防水性(IPX8)も頼もしい機能。アクティブエラスチックバンドは通気性もよく、ずれにくいです。適度なフィット感で、長時間の使用でも快適です。

ITEM
ブラックダイヤモンド スポット325
明るさ:325ルーメン
照射距離:80m(高照度)
防水:IPX8
電池寿命:600時間(低照度)
重量:86g(電池込)

ワイヤレスイヤホン

ワイアレスイアホン

撮影:奥山賢治

ランニングのモチベーションを上げてくれるのが、音楽。お気に入りの音楽は、ランニングの時間をグッと盛り上げてくれます。Bluetooth搭載のワイヤレスイヤホンであれば、ランニング中にコードを気にすることはありません。走る時には汗をかくため、防水・防塵モデルのものを選ぶといいでしょう。

 

 

私が愛用しているのは「JayBird」の「X4」 。左右独立ではない分、ランニング中に落として紛失する心配はまずありませんし、コントローラーでの操作が直感的にできます。そして、防汗性 & 防水性(IPX7)に優れており、雨はもちろん、走り終わった後、洗濯物と一緒に洗濯機へ入れてしまっても、大丈夫でした(あくまで個人談)。最長再生時間は8時間と長めです。音質は申し分ないくらいに高品質で、音質のカスタマイズもできます。複数のイヤーピースが付属されているため、お好み合わせた装着調整ができます。

ITEM
JayBird X4
防水:IPX7
連続稼働時間:8時間
サイズ (H×W×D) mmコントローラ:42.4mm x 11.6mm x 6.35mm
本体重量:14.8g

ランニングサングラス

ランニングサングラス

撮影:奥山賢治

ランニング中、紫外線は目の疲労にもつながります。そこで、ランニング用のサングラスをオススメします。

まず、実際にかけてみて、フィット感を確かめましょう。耳のかかり具合、顔の締め付け具合、鼻の頭(ノーズパッド)の感触、レンズが頬に触れていないなどをチェックしていきます。また、ランニングは上下に揺れがともなうので、サングラスをかけた状態で、顔を上下左右に振って、ずれないかもチェック。光の眩しさや紫外線をカットしてくれる偏光レンズタイプを選ぶと、さらに快適にランニングを楽しむことができます。

 

 

私が愛用しているのは、「SMITH」の「Clark」。視界はクリアで、偏光レンズを採用しています。太いフレームで、存在感がある割には軽い33g(実測)。ランニングでも普段使いでもイケます。

ITEM
スミス オプティック クラーク
サイズ:8 x 20 x 10 cm
カラー:-
重量:-

ランニンググローブ

ランニンググローブ

撮影:奥山賢治

街ランとはいえども、秋冬はランニングクローブがないと寒さが身に染みるかも。グローブは、雨や風からも手を守ってくれます。スマホを扱えるタッチスクリーン対応のものを選ぶといいでしょう。

 

 

「Patagonia」の「ウィンド・シールド・グローブ」もその一つ。耐摩耗性を備え、風や雨から守ってくれる耐久性撥水加工済みのストレッチ・ソフトシェル素材を採用されており、手のひらと親指、人差し指、中指にマイクロスエードが施されています。耐久性抗菌防臭加工済みなので、へビーユースでも大丈夫。

出典:Patagonia
サイズ:XS / S / M / L / XL
カラー:2色
素材:ポリウレタン / ポリエステル / ナイロン / DWR(耐久性撥水)加工済み

Patagonia ウインド・シールド・グローブ

ハイドレーション

ハイドレーション

出典:Amazon

ウェストポーチにペットボトルを納めて走っている方もいると思いますが、ハイドレーションを使用すると、走りながらでも、チューブを口元に寄せるだけで、手軽に水分補給できます。水分を入れた本体部分はバックパックに収納します。走る距離や、季節に合わせた量を入れておきましょう。また、本体部分は真空状態にしておくと、揺れにくいです。

 

 

とりわけ紹介したいのは「プラティパス」の「ビッグジップEVO」。飲み口のバイトバルブはシンプルな操作で、手軽に給水ができます。また、リザーバー(袋)の開口部分には安定性に優れたワイドオープンスライドロッククロージャーを採用。片手でも手軽に水を補給でき、大きく開くので乾燥させやすく、お手入れがしやすいです。

ITEM
Platypus(プラティパス) EVO 2.0L
容量:2.0L
サイズ:21×33cm
重量:160g
素材:本体/PE・PU、ドリンキングチューブ/PU、バイトバルブ/シリコン

スタッフバック

スタッフバッグ

撮影:奥山賢治

ランニング後に、温泉などに立ち寄る方もいるのではないでしょうか。スタッフバックは、着替えのウェア等をまとめて収納しておくのに便利です。濡れたのもでも収納できるタイプだとなお便利です。

 

私が愛用しているのは、「PAAGOWORKS W-FACESTUFF BAG 7」です。一見、一つのスタッフバッグに見えますが、中は2ルーム構造。2つの気室を隔てる仕切りは可動式で、容量調整が自在にできます。

水に強く、パッキングのしやすいナイロンの気室と、視認性と通気性を向上させたメッシュの気室になっているので、使用前&使用後、着替え用ウェア&汗や水で濡れたウェアなどを分けて収納できます。

ITEM
PaaGoWORKS W-FACE スタッフバッグ 7
容量:約7L
サイズ:約360×160×120mm
重量:約45g

なくても大丈夫だけど、あったらもっと快適なアイテム

なくても大丈夫だけど、あれば、街ランでもトレランでも、かなり使い勝手に優れたアイテムも紹介します。アクティビティの快適さとスピーディーさを向上してくれるアイテムは、一度使ってしまえば、手放せないはず。興味がある方は、ぜひこちらも試してみてください。

セームタオル

セームタオル

撮影:奥山賢治

通常のタオルよりも吸水性、速乾性ともに優れているのがセームタオル。ランニング中に汗を拭う時や銭湯で汗を流した後に、素早く水分を吸収し、ギュッと絞れば、ほぼドライな状態に。「コクーン マイクロファイバータオル ウルトラライト」はタオル重量の約4倍もの水分を高速吸収してくれます。絞れば、たちまちほぼ乾いた状態に。もちろん、繰り返し使えます。

ITEM
COCOON マイクロファイバータオル ウルトラライト M
サイズ:90×50cm、収納11×6(直径)cm
重量:95g
素材:マイクロファイバー

アームカバー

アームカバー

出典:Amazon

寒暖差が大きいとき、ちょっと肌寒くなりそうなときに重宝するのが、アームカバー。走っていて、温度調節が手軽にできます。上腕まで伸ばせば、長袖に。暑い際は下にさげておけば、半袖の状態に。そのまま額の汗を拭ってみてもいいでしょう。素材は保温性の高い綿、吸収速乾性の高い化学繊維のものなどあるので、天候に合わせて、使い分けられます。

 

「アシックス」の「レーシングアームカバー」は衣服内温度を快適にコントロールする機能素材アウトラストを採用。身体からの余分な熱を吸収し、寒くなると蓄えていた熱を放出するという機能があります。

ITEM
アシックス レーシングアームカバー
素材:レーヨン28%、綿22%、アクリル22%、ナイロン21%、ポリエステル6%、ポリウレタン1%
カラー:2色
サイズ:OS(大人用フリーサイズ)

「次のランにはこれを持って行こう」そんな楽しみも生まれる街ランギア選びを

街ラン 持ち物

撮影:奥山賢治

ひとえに街ランといえども、携帯したいアイテムは人それぞれ。ただ、アイテム選びの基準は軽くかさばらない、そして多機能という点で選ぶのがおすすめです。

山を走るトレイルランでは、バックパックは必要最低限のものだけを収納して、できるだけ軽くしておくのがセオリーですが、それは街ランでも同様ですよね。

 

初めは何を持っていくかイメージできなくとも、何度か荷物を持って走る経験を積み、季節や距離に合わせて、コンビニの場所、銭湯の場所、給水ポイントなど、あらかじめ見込みをたてておけば、選んだアイテムが必要なのか、不必要なのか、色々見えてきて楽しいと思います。

 

もちろん、ランニングをもっと楽しく、快適にするためのアイテムは、紹介したものだけではありません。例えばジップロックを防水のお財布がわりにするのもアリだと思います。ちょっとした工夫次第で、ランニングライフは今よりもっと充実したものにできます。ご自身でもいろいろと探してみるのも、新しい発見があっておもしろいです。ぜひ試してみてください。

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kenzix

トレイルライター/プロデューサー 1977年東京都出身。出版社等で編集記者を経て、フリーライターに転身。 トレランをより身近なものにするため、相模原市緑区(旧藤野町)に移住したのち、北丹沢12時間山岳耐久レースをはじめとする年間9大会の運営スタッフ、パワースポーツ イベント部を経て、執筆活動中。神奈川県山岳連盟会員。